読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【ネタバレあり】劇場版サイコパス感想

映画 アニメ

  観に行ってきました、劇場版サイコパス
新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶の回です。
途中からはネタバレありなのでご注意を。

 劇場に足を運ぶ前に、丸ノ内線新宿駅メトロプロムナード内で犯罪係数を計測できるというイベント的なものをやっているらしいので、先にそちらへ行ってみることに。

f:id:noe-noe:20150116182102j:plain

 かなりの人が並んでいますね。
通り過ぎる人もみんな興味深そうに見ています。
ちなみに、左の青い壁面は『攻殻機動隊』新作のビジュアルポスターなんですが、みんな気付いていたのでしょうか。

f:id:noe-noe:20150110170845j:plain

映画を見た後にしようかなと思いましたが、もっと混むような予感もしたので並ぶことに。
結果的に正解でした。その頃はもっと凄かった。
「マフラーやマスクなど顔を隠すようなものは認識し辛くなるのでお取り下さい」という案内をしています。
そして並ぶこと20分程、自分の番に。
そーっとモニターの前に立ってみるも・・・あ、あれ?認識しません。

f:id:noe-noe:20150110173704j:plain
なるほど、動かないと駄目みたいです。
首を左右に振ってみる。
お、認識した!
ジー・・・

「53」

なんとも微妙な数値・・・。
犯罪係数100以上が執行対象なので残念ながら(?)ドミネーターで撃たれることはありませんでした。
ちなみに、自分の顔写真付きの犯罪係数が表示されるのはほんの少しの間だけで、再度表示させるには画面外に一度でないといけないとのこと。
「あ、表示でた!」と呑気に見ているとすぐ消えてしまいます。
自分も上手く撮れませんでした・・・残念。

 さて、サイコパス熱が上がったところで劇場に。
新宿駅からバルト9周辺にかけて劇場版公開の護送車(宣伝アドトラック)が走っているらしいのですが、残念ながら見かけませんでした。

 バルト9に入ると入り口ホールに人が大勢います。
TV用の機材やカメラを抱えたマスコミ関係らしき人も多かったので、なんらかの発表会が始まりそうな雰囲気。
そんな光景を横目にしつつエスカレーターで上へ。

f:id:noe-noe:20150116182238j:plain

 おお、登場キャラたちのパネルにキャストのサインが!
ただフロアの隅に固められ窮屈そうに置いてあったので、まるで隔離されているようにも見えました(笑)
狡噛が一係の皆と一緒にいる光景を久しぶりに見た気がします。

 それにしても、フロアで待っているお客さんの殆どが女性な雰囲気。
もともと女性ファンが多い作品ではありますが、上映後に行われる舞台挨拶の登壇者では朱役の花澤香菜さん以外男性キャストばかりなのも要因かも。

 さて本編。
以下、ネタバレ全開につき、まだ観ていない方は注意。

 

 

 

 

 

 

 

 最初から

 もう最初のテロリストとの戦闘シーンでぞくぞくしまくり!
2期では基本的に“状況が起きてから対応する”という後手に回るシーンが多かったですが、今回は先手を取る一係の面々。
銃弾を華麗に避けながら戦う宜野座も、ドミネーターの本気、デコンポーザーを横っ跳びしながらぶっ放す弥生もカッコイイ!!
2期ではアドバイザー的な描かれ方をされがちだった二人も鬱憤を晴らすかのように戦う。
しかも強い!
戦闘のプロであるはずのテロリスト集団をあっさり制圧してしまう。
火薬武器を使う戦闘集団との対峙は初めてだったはずにもかかわらず。
一係のメンバーってこんなに強かったんだなぁと。

シビュラ

 朱の友達の佳織が結婚するという報告をします。
佳織の結婚相手はシビュラが見つけた相手だという。
嬉しそうに祝福する朱ですが、その場にいないゆきのことも当然頭をよぎったはず。
朱の目の前でゆきを手に掛けようとした槙島を、シビュラは止めることも出来ず、裁くことも出来なかった。
その一方、シビュラに判断を委ねることで幸せを手にした佳織。
シビュラに対する朱の胸中はどのような想いだったのだろう。

シーアンへ

 テロリストの取り調べで三年前に行方をくらました狡噛と繋がりがある可能性が浮上。
後から分かることですが、この情報を朱に教えたシビュラにはある意図があってのことだと判明します。
シビュラの手の平の上で踊らされる格好の朱ですが、たとえシビュラの思惑を知ったとしても行動は変わらなかったのでは。

『もしかしたら狡噛さんにもう一度会えるかもしれない』という想い。

宜野座も一緒について行こうとしますが却下されます。
「もし狡噛に会えたら一発ぶん殴っておいてくれ」
「お断りします。必ず連れて帰ってくるので宜野座さんが殴って下さい」
狡噛に会いたいという言葉は口に出さずとも、想いはお互いによく理解し合ってる二人。
ここでちょっとうるっときましたね!

再会

 この時を待っていたああ!!!
「まさか、こんなところまでやってくるなんてな」
自分と互角に(勿論全力ではないでしょうが)渡り合うまで成長した朱の強さを感じ取った狡噛の、驚きと同時にどこか嬉しさも混じっているような声の響きに聞こえたのは自分だけでしょうか。

 朱が狡噛にタバコをすっと差し出すシーン。
三年という時間を超え、まるで二人がずっと一緒に居たかのようなごく自然な動作。
2期では朱がタバコをお香のようにして自分の中の狡噛と対話する描写がありましたが、幻や思い出じゃない、実物の狡噛が目の前にいるわけです。

 朱のすぐ横に狡噛が居ることがここまでしっくりくるものなのか。
やはりサイコパスはこの二人が居てこその物語だと実感した瞬間でもありました。

宜野座

 強襲型ドミネーターぶっ放すギノさんかっこいいいい!! 痺れました!
そして狡噛との再会、共闘。
この二人が一緒に戦うところがまた見られるとは!

 そして朱に言われたとおり、自分の手で狡噛を殴りつける宜野座
やっと殴ることができた。
どれだけ思っていたのだろう?
どれだけ心配したのだろう?
父親だった征陸には最後まで言いたいことも言えなかった。
殴りたくても殴れなかった。
その後悔は宜野座の胸の中でずっと突っかかっていたはず。
この辺り、胸が熱くなってどうしょうもなかったです。

「常守監視官にこれ以上余計な重荷を背負わせるんじゃない」
「二度と俺達の前に姿を現すな」

 このセリフも深いです。
朱のことを気遣ってという気持ちは本当でしょう。
彼女がどれだけ狡噛のことを想っていたのか。
宜野座はよく知っています。
でも、それだけでしょうか?
本音と建前、そして嘘、色々混じっていると思います。

 狡噛はもし日本に戻ってきたとしても隔離施設送りは免れないでしょう。
そんな生活は狡噛には似合わない。
俺達=シビュラの前に姿を現すことなく、もっと自由に、人間らしく生きて欲しいと願っているのかもしれません。
『これからは自分が朱を支えたいから』という考えも浮かびましたが、さすがに勘繰り過ぎかも・・・。

舞台挨拶

 上映後に、狡噛役の関智一さん、朱役の花澤香菜さん、宜野座役の野島健児さん、ニコラス・ウォン役の神谷浩史さん、そして監督の塩谷直義さんによる舞台挨拶があったのですが、見終わったばかりのテンション、空気感を保ったままなのがいいですね。
舞台挨拶は上映前と後に行われるパターンがあるのですが、もし選べるなら上映後が個人的にオススメです。
ネタバレの裏話も色々聞けますしね。
もっとも、今回は熾烈なチケット争いがあったので選べるものでもなかったのですが。

 花澤さんの「みんなー、色相濁ってるー?」の挨拶から始まった舞台挨拶でしたが、上映直後ということもあり清々しい気分でクリアな色相でしたよ!

 話された内容としては劇中の英語の台詞について語られた時間が多かったかな?
基本的に関さんがおちゃらけて、花澤さんが苦笑い、神谷さんがツッコミし、野島さんが優しげに見守るという雰囲気でした(笑)

  • 英語の部分は外人さんに喋ってもらうことも考えたが、やはりキャストの皆さんに頑張って貰うということに
  • 皆さん英語があまり得意ではないようで、英語部分は全部カタカナのルビを振りそれっぽく聞こえるよう読んでいた
  • 神谷さん、デスモンド役の石塚運昇さんを「運昇ちゃん」と呼ぶ(芸歴は大先輩だが事務所的には後輩な為)
  • 関さんは2期に出番が殆ど無かったので、前もって脚本を貰って「予習しておいてね」と言われていた
  • 実は完成披露試写会から公開までに100カット以上手直ししている
  • 塩谷監督、続編はみんなの応援次第。自分は作りたいと思っているし生涯サイコパスを作り続けたい

大雑把にまとめるとこんな感じだったと思います。
やはり監督は続編を作りたいみたいですね。
まだ具体的な話が出ている段階では無いと思いますが、やっぱりまたサイコパスが見たい!!
完結という締めでもなく、続く物語も十分有り得る終わりでしたし楽しみにして待ちたいと思います。

 劇場に向かう時は見られなかったアドトラックですが、劇場から外に出たら目の前に止まっていました。

f:id:noe-noe:20150116180000j:plain
右側

f:id:noe-noe:20150116180033j:plain
後ろ側

f:id:noe-noe:20150116180056j:plain

f:id:noe-noe:20150116180100j:plain
左側

 

最後に

 劇場版サイコパスはシビュラが海外で統治する為のサンプルモデル、そして勢力圏拡大の足がかりを求めた話でした。
法という秩序をもたらし、平和という何事にも代え難い安息を与えることができるシビュラシステムという名の檻。
だが、自ら進んで檻の中に入る選択を是とすることもなく、押し付けられ無理矢理入れられるものでは決してない。
朱はそこを糾弾するわけです。
果たして、シビュラによってもたらされる秩序は不正義なものなのでしょうか?

法の外に出て自らの信ずる正義を目指した狡噛。
法の中でシステムを変えていくことで正義を目指した朱。
一度は別れた二人が再び出会い、そしてまた別れていく。

劇場版ならではの素晴らしい作画とアクションシーンも相まって非常に楽しめました。
エンディングのあの曲が流れた瞬間もぞわぞわっとくるものがありました。
「これが観たかったサイコパス!」と思える場面がいくつもあったので大満足です。
自分もまた観に行くと思います。
繰り返し何度も観たいので早くBlu-rayで発売されることを期待しつつ。

f:id:noe-noe:20150116201356j:plain
来場者特典の朱ちゃん表紙の設定画集