『君の名は。』を観てきたよ(感想、微ネタバレ)

 

いやあ、面白かった!

 

背景の綺麗さ・緻密さ、色彩の豊かさといったお家芸は健在ですが、『君の名は。』は今までの新海作品にはあまり無かった気がするキャラクターの表情が凄く豊かに描かれていると感じた。
情緒で伝えようとしていたメッセージを感情で訴えるようになったというか。
『あの花』や『ここさけ』の田中将賀さんがキャラデザとして、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』を手がけていた安藤雅司さんが作画監督として参加されていることが大きな要因かもしれない。

 

正直にいうと「新海作品だから綺麗なハッピーエンドにはならないんだろうな・・・」なんていうバイアスがかかった心持ちで観ていました。
三葉のことを想い忘れることはないにしても、奥寺先輩とくっつくのかなーとか。
それでいて、街中を歩いていると三葉に似た面影の女性を見つけて振り返っちゃうとか。
あ、でもそれじゃ『秒速5センチメートル』と同じか・・・。

 

新海作品は男女の「距離」が大きなテーマになっている。
物理的な距離、心の距離、年齢という距離、立場という距離。
君の名は。』は「時間」という距離だった。
瀧と三葉はその「時間」という壁をどうやって飛び越えるのか。
終始スクリーンに釘付けでした。
いやぁ、本当に面白かったです。

 

エンドロール見ているとき驚いて危うく声が出そうになったのですが、三葉の学校の古文教師がCV.花澤香菜さんで役名がユキちゃん先生・・・!?
これ「言の葉の庭」のユキノ先生ってことなのかな?
時系列的に同一人物なのかはわかりませんし、たとえもし別人だとしてもニヤっとしちゃいますね。

 

もしかしたら三葉のお父さんとお母さんも入れ替わったことがあったのかも。
お母さんが亡くなったとき「救えなかった」と言っていたセリフが凄く気になる。
「妄言は宮水の血筋か」とも言っていたのでお母さんと別の人との入れ替わりかもしれませんが。
サイドストーリー的な小説があるので、とりあえず読んでみようと思う。